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日本再生医療学会「声明文」

 今回、金沢大学において、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に違反する臨床研究が実施されたことが明らかになりました。加えて、当該研究において、残念ながら当学会に所属する研究者が関与していることが判明しました。

 当学会は日本における再生医療研究の中心的な学会であり、再生医療の臨床応用に対しても、積極的に推進してまいりましたが、会員に対しては患者の権利を尊重し、また倫理規範から逸脱しないことを繰り返し周知しており、このような事態が発生したことは慙愧の念に耐えません。

 本年度からは、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省が基礎研究、臨床研究、周辺技術等開発、知財戦略等について連携を行い再生医療の早期の実用化を図るために「再生医療実用化ハイウェイ事業」を実施することで、再生医療に係る制度を含む基盤の構築に向けて新しい試みが開始されます。

 このような背景の中で、再生医療学会は医療の進歩のために必要なさまざまな挑戦を推進・奨励しています。しかし、ヒト幹細胞を用いた医療は、難治性疾患等の有効な治療法の確立へとつながるものであると同時に、現時点ではまだまだ安全性を含む様々な課題が残されています。

 そのため、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に定められた精神を熟知し、各機関の医学倫理委員会の審査などに基づき、患者に対する健康被害の発生や、国民の皆さんの幹細胞治療に対する誤った認識を生じさせるような行動は厳に慎まねばなりません。そこで、本会は行政当局と連携し、

1)未だ研究段階である細胞・組織等を用いた再生・細胞医療等を、臨床研究から治験、診療報酬評価に至るまで遅滞なく推進する体制・制度を確立し国民への早期の技術還元の実現を図ること
2)患者の安全性を無視し、権利を侵害するような行為を排除するとともに、日本医療の信頼を根幹から揺るがすような「未承認の再生・細胞医療」に対して医療法、薬事法等の改正等を推進し、適切な新しい医療提供体制の構築による患者(国民)の安全性を早急に確保することを強く推進していきます。

 本会としては、会員に対し、患者の安全性の確保と早期の再生医療の適正な実用化のために、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」をはじめとする各種法令、通知、告示、ガイドライン等を遵守することを再度周知し、二度とこのような事態が発生しないよう、指導・教育を強化していきます。

2011年8月9日

日本再生医療学会 理事長 岡野 光夫
生命倫理委員会委員長 岡野 栄之

去る3月11日に発生しました東北関東大震災で、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。
一日も早くお心穏やかな日々に戻られますよう、復興をお祈りいたします。

日本再生医療学会
理事長 岡野 光夫

新着情報

会員の皆様へ
文部科学省 橋渡し研究支援推進プログラム
平成23年度成果報告会開催のお知らせ(3月2日・3日)
(掲載日2012.1.13)
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科・遺伝子治療・再生医学分野
助教(常勤)募集(締切2012年2月14日)
(掲載日2011.12.27)
2012年The Johnson & Johnson Innovation Awardの募集について(2012年1月31日(火))(掲載日2011.11.8)
2012年The Johnson & Johnson Global Career Awardの募集について(2012年1月31日(火))(掲載日2011.11.8)
第12回日本抗加齢医学会総会(2012年6月22日〜24日) ※外部リンク(掲載日2011.10.7)
第4回 Young Investigator's Award 2012年度募集要領を掲載しました。(掲載日2011.9.27)
JSTより震災関連研究を対象とした「国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)」のお知らせ(掲載日2011.4.28)
米国国立衛生研究所(NIH)日本人研究者会からのメッセージ (被災研究者、学生の皆様への支援) ※PDF 170KB (掲載日2011.4.1)
広報委員会からのお知らせ (掲載日2011.3.11)
日本再生医療学会・会員の皆様へのお願い(勧告文)(掲載日2011.3.3)
日本再生医療学会雑誌『再生医療』表紙画像募集 (掲載日2011.1.12)
「幹細胞治療について患者ハンドブック」和訳を掲載しました。 (掲載日2011.1.12)
日本再生医療学会臨床研究ガイドライン委員会からのお知らせ (掲載日2010.4.20)
マスコミの皆様へ
ヒト脱落乳歯や親知らずから採取した歯髄幹細胞による新しい脊髄損傷治療の可能性 ※PDF 30MB (掲載日2011.12.9)
生体吸収性担体を用いた重症下肢虚血に対する血管新生療法〜重症下肢虚血患者に朗報〜(京都大学) ※PDF 217KB (掲載日2010.10.18)
一般の皆様へ
2011年日本再生医療学会声明文(掲載日2011.4.1)
日本再生医療学会声明文(2011年2月1日発表) (掲載日2011.2.1)
声明「再生医療にかかる規制改革の要望と本会の取り組み」を掲載しました。 (掲載日2010.4.7)
「再生医療」に関する番組のご紹介を掲載しました。 (掲載日2010.4.1)

日本再生医療学会総会開催について

第11回日本再生医療学会総会は、以下の通りです。
日程:2012年6月12日(火)〜14日(木)
場所:パシフィコ横浜
会長:澤 芳樹(大阪大学)
 ※合同開催(14日のみ):ISSCR(国際幹細胞学会)
http://www2.convention.co.jp/11jsrm/
※演題募集期間を延長しました。 2012年2月6日(月)正午締め切り
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