日本再生医療学会

日本再生医療学会のダイバーシティに関する取組

日本再生医療学会では、これからの医療である再生医療において、多様性に富んだ視点からの議論・事業を推進するため、2021年度よりダイバーシティ委員会を新たに設置いたしました。女性やハンディキャップト、外国人、LGBTQなどのマイノリティの皆さまはもちろん、ダイバーシティの精神にご賛同をいただけるステークホルダーの皆さまからの積極的な参画を祈念しております。

ダイバーシティ委員会の活動方針

⚫多様性を尊重するダイバーシティの精神の啓発・推進

⚫会員が多彩な個性と能力を生かしてライフワークバランスが実現できる教育、研究、診療環境のサポート

⚫患者の多様性を尊重し、分かりやすい再生医療とその啓発活動の推進

⚫ダイバーシティの視点に立った人材育成の推進

ダイバーシティ委員会のご紹介

                          

委員長 田中里佳(順天堂大学) 副委員長 馬渕 (藤田医科大学)
2002年に東海大学医学部を卒業し、形成外科学と再生医学を専攻し、血管再生・創傷治癒・組織再生の臨床と研究に従事。現在、順天堂大学大学院医学研究科再生医学担当教授・順天堂大学医学部形成外科学講座教授。再生医療学会理事長補佐。再生医療等製品開発のベンチャー株)リィエイルを立ち上げ、新規再生治療等製品の開発に取り組む。委員長として本学会員の多様性を尊重し、ダイバシティを啓発・推進する。 藤田医科大学医学部准教授。若手研究者の底力と若手同士のネットワーク形成に興味を持っています。さまざまなバックグラウンドを持った人々の集まりの中から、大きなブレイクスルーが生まれると感じています。再生医療学会ダイバーシティ委員会を通じ、研究者間での考え方や行動についての多様性を理解・発信したいと思います。

                          

委員 岡田 潔(大阪大学) 委員 覚道奈津子(関西医科大学) 
大阪大学大学院医学系研究科産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ特任教授、同附属病院未来医療開発部再生医療等支援室副室長、日本再生医療学会常務理事。整形外科医として医療に従事する傍ら、学会活動を通じて、再生医療を普及させる枠組み造りを目指している。また、厚生労働省、医薬品医療機器総合機構での勤務経験を活かし、再生医療開発に関するコンサルティングなども実施している。 関西医科大学形成外科学講座・主任教授、オール関西医大女性医師キャリアセンター副センター長、日本形成外科学会キャリア支援委員。形成外科領域の臨床・研究・教育を行いながら、ライフイベントの困難に直面してもキャリアを継続する医師・研究者への支援活動を行っている。自身の研究テーマは脂肪幹細胞と多血小板血漿を用いた再生医療。

 

                                

委員 金子奈穂子(同志社大学 委員 高橋政代(ビジョンケア)
同志社大学大学院脳科学研究科神経再生機構部門・部門長/教授。生後の脳に存在する内在性の神経再生機構について研究しています。私の研究室には、年齢・性別・国籍の多様な学生が所属しています。ダイバーシティ委員会で学び、活動することを彼らの育成やキャリアパスの形成に活かし、研究者・学会のダイバーシティの推進に貢献したいと考えています。 株式会社ビジョンケア代表取締役社長、神戸アイセンター病院医師、公益法人 NEXTVISION 理事。再生医療学会理事。網膜再生医療、遺伝子治療の開発と共に視覚障害を含むインクルーシブ社会の実現を目指して活動している。

 

                           

委員 三浦恭子(熊本大学) 委員 八代嘉美(藤田医科大学)
熊本大学大学院生命科学研究部老化・健康長寿学講座教授。iPS 細胞の移植後の安全性と治療効果に関する基礎研究を経て、現在は日本で唯一の、最長寿齧歯類ハダカデバネズミの飼育施設を持つ研究室を主宰し、30年以上の長寿と老化耐性、発がん耐性に関わる分子機構/制御遺伝子について、幹細胞の特性などの観点から研究を進めている。7歳と5歳の息子の子育てと研究生活をなんとか両立させるため、日々奮闘している。 藤田医科大学教授。日本再生医療学会生命倫理委員会委員長。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。社会の多様な価値観の尊重と共存が未来を創る、という考え方ののもと、再生医療研究と社会とのコミュニケーションや倫理的位置づけに関する研究を通じ、研究者や企業の視点にくわえ、患者・市民の広い価値観を取り込んだ再生医療をつくることを目指している。

 

書記 金 美海(大阪大学)
大阪大学大学院工学研究科生物工学専攻・准教授として、細胞・組織などの反応場を提供する空間を対象とし、「ヒト組織の成り立ちを理解し、育む技術を構築・利用する」ことに興味を持ち、生物プロセスの観点から、育む技術を構築・利用することを目指している。特に、再生医療に対する生物化学工学の貢献を目指し、細胞挙動制御に基づいた組織再構築のため培養方法の確立、および生産プロセスの開発などの研究に従事している。