日本再生医療学会

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2019.5.28

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【オンライン開催】第19回日本再生医療学会総会

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総会ウェブサイト:https://www.congre.co.jp/jsrm2020/

 

第19回日本再生医療学会総会の会長を務めさせて頂きます慶應義塾大学の福田恵一と申します。私はこの学会の前身である細胞療法研究会の時代からこの学会に所属し、再生医学・再生医療研究の発展をつぶさに見て参りました。この間に、ES細胞や組織幹細胞の性質が次第に明らかになるとともに、その特徴を利用してiPS細胞が開発されました。また、発生学の発展に伴って、幹細胞からさまざまな細胞に分化してゆく際の細胞増殖因子やその受容体が同定され、これを利用して再生医学研究が発展して参りました。細胞外マトリクスの研究から、各種細胞が生存する上での至適環境が明らかとなり、これらの技術を再生医療に応用することができました。そして、培養機器や培養用器具、培養液等の品質が向上することにより、再生医学の研究を産業化し再生医療とする取り組みが大きく発展するように環境が整って参りました。

これらの研究の発展の歴史を振り返れば、科学技術の進歩に伴って新たな未来が開かれていくことは明らかであります。こうした再生医学の発展の陰で、新たな幹細胞として一世を風靡したものの、その中のいくつかは再現性がとれずに科学の世界で生き残ることが出来ませんでした。また、効果があるとして臨床応用されようとしている治療法に関しても、実臨床に普及させるには多くの研究者・臨床医の手で科学的に検証することが求められます。日本再生医療学会の発足を唱えてから20年が経過しようとしている今、我々は原点に立ち戻って科学に立脚した再生医学・再生医療の健全な発展を考えなければなりません。

そこで、今回の学術集会のテーマを『科学の力で再生医療を開花する』といたしました。低分子化合物での創薬が限界に達し、抗体医薬が花盛りの時代となりました。そして、次の時代の医療を担うのは再生医療であるとされ、患者さんや製薬、医療機器等のさまざまな業界がこの再生医療の発展に期待をしております。再生医療の産業化とこれに伴う医療革命はすぐそこまで迫っております。こうした時代だからこそ、我々はすべての再生医療研究を見つめ直し、真に有効なものを選び出し、科学的な裏付けを取り、大きく発展させねばなりません。そして、この学術集会がその転機になることを期待しております。

再生医療の実用化には、産学官民を挙げての連携が必須と考えます。本総会は、企業参加型プログラムとし、共催学術セミナー、最新技術紹介コーナー等、多数の企業の皆さまに参画いただきたいと存じております。産学官民の連携を加速するような活気あふれる総会となるよう、最大限の努力を行いたいと存じます。多数の方々に参加していただき、楽しんでいただけるような会を目指しております。よろしくお願い申し上げます。

 

 

第19回日本再生医療学会総会
会長 福田恵一
慶應義塾大学医学部循環器内科 教授