日本再生医療学会

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2019.3.19

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第1回日本オープンイノベーション大賞日本学術会議会長賞受賞について

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一般社団法人日本再生医療学会(理事長:澤 芳樹)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(理事長:末松 誠)から受託する再生医療臨床研究促進基盤整備事業「再生医療等臨床研究を支援する再生医療ナショナルコンソーシアムの実現」において、内閣府の実施する第1回日本オープンイノベーション大賞、日本学術会議会長賞を受賞いたしました。

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受賞内容:日本学術会議会長賞

「再生医療等臨床研究を支援する再生医療ナショナルコンソーシアムの実現」

概要:日本医療研究開発機構の事業を皮切りに、組織の垣根を超えた知識と経験の国家規模の共有知化を実施。
組織間の競合などの利害関係を排し、再生医療を加速させる協働モデルを構築。全国規模のコンサルテーションや知財管理、専門人材育成など幅広い活動を先導している。

 

目的:新規技術である再生医療は、従来の医薬品と比べて臨床研究モデルが確立しておらず、ヒト介入経験を有する機関は少ない。このため先進的な研究機関に蓄積された知識と経験を
全国組織である「日本再生医療学会」が中心となり全国でシェアできる集合知を目指した。

 

内容:2016年4月~2018年11月の約10機関を軸とした臨床研究のデザイン・技術の支援において、59件の支援実績を有し、内29件は支援目標を達成し、次の研究段階へシフトさせることができた。
さらに患者にとって疑問の多い再生医療等の治療に関する電話相談窓口を設置。各政府機関での対応が困難だった相談を一括で対応するなど、再生医療の定着を精力的に実施。

 

効果:11名の専従職員の雇用を達成し、収益事業化が可能なモジュールでは民間から5年間約1.8億円の契約を獲得。
また、現在無償で提供している臨床研究のデザイン・技術の支援事業は、蓄積されたナレッジによるメディカルライティングの受託、臨床研究法における再生医療等臨床研究の監査受託などの独立採算化を

計画中である。

 

講評:再生医療の研究と実装化を加速するために学会が核となり国家規模のプラットフォームを形成。
AMEDの国費投入型事業であるが、データベース構築での収益を確保するなど、異例の成功モデルを成し得た好事例。
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(参考)

■日本オープンイノベーション大賞について:https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/index.html

 

■「再生医療等臨床研究を支援する再生医療ナショナルコンソーシアムの実現」事業について:https://nc.www.jsrm.jp

 

以上

日本再生医療学会