日本再生医療学会

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2018.12.27

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サイエンス・カフェ「アートとビオスvol.3」

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【企画内容】「平成」の年号が終わろうとしている2018年、「再生医療」や「幹細胞」という言葉が、日夜新聞やニュースを賑わせています。再生医療は夢の治療として、社会から大きな期待を集めてきましたが、その期待がいよいよ現実まであと一歩となっています。 しかし、その期待を利用し、一部の医療者が「再生医療」と称して科学的根拠に乏しい行為が行われるなどの問題も現れつつあり、再生医療をとりまく環境はさまざまに変化してきます。
また、バイオテクノロジーを手軽に扱えるものにしよう、という「DIYバイオ」という動きも注目されています。身の回りにある食べ物などから細胞を取り出して培養したり、ゲノムを抽出して遺伝子配列を読んだりといった、 かつて高額の費用がかかった行為が手軽に行えるようになりました。 さらに、「ゲノム編集」という技術についても、新聞で大きく報じられています。 このような技術を用いた「バイオアート」と呼ばれる活動によって、様々な「生命のすがた」が描かれはじめています。
本企画では、再生医療を中心に、生命科学をめぐる新たな価値観をテーマに、さまざまな技術が「生」へと介入することが可能となった現在について考えます。

 

【主催】日本再生医療学会

【協力】金沢21世紀美術館

【開催日・時間】2019年1月20日(日)16:00~18:00 (開場)15:45

【場所】石川県・金沢21世紀美術館FUSION21(石川県金沢市広坂1-2-1)

https://www.kanazawa21.jp/

※入場に際してドリンク代として500円をお支払いください。

【お問合せ先】comm@www.jsrm.jp

【登壇者】

福原志保(アーティスト・バイオデザイナー)

岩崎秀雄(アーティスト・生命科学研究者)

八代嘉美(幹細胞生物学、科学技術社会論研究者)

 

【登壇者プロフィール】

福原志保(アーティスト・バイオデザイナー)

アーティスト/バイオデザイナー。2003年、英国王立芸術院デザイン・インタラクションズ修士課程を修了。2007年より活動拠点を日本に移し、自然と社会、文化と人々の意識の関係を探索するアーティストグループ「BCL」を結成。主な受賞に、英国科学技術芸術基金パイオニア ・ アワード、カンヌ・ライオンズグランプリ(Google Project Jacquard)など。2015年、金沢21世紀美術館の展覧会『Ghost in the Cell:細胞の中の幽霊』では、架空のキャラクターである「初音ミク」のゲノム情報を創作してiPS細胞に組み込み、そこから分化させた心筋を展示することで大きな話題となった。

 

岩崎秀雄(アーティスト・生命科学研究者)

生命科学研究者/アー テイス卜。早稲田大学理工学術院教授。名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。科学および芸術の一筋縄ではいかない界面・関係性に興味を持ち、生命をめぐる科学・思想・芸術に関わる表現・研究のプラットフォームmeta Phorest を2007年より主宰。主な受賞に、文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本時間生物学会奨励賞など。主な著書に『<生命>とは何だろうか:表現する生物学、思考する芸術」(講談社、 2013)など。主な作品《aPrayer》(茨城県北芸術祭、2016)、《Biogenic Timestamp》(アルスエレクトロニカセンター、2013-)など。

 

八代嘉美(幹細胞生物学、科学技術社会論研究者)

神奈川県立保健福祉大学教授。慶應義塾大学医学部訪問教授。日本再生医療学会幹事。京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授を経て現職。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。再生医療研究の知見に基づく科学政策分析やサブカルチャーの表象分析などを組み合わせ、再生医療の社会受容についての研究を行う。また、メディアを通じた情報発信を積極的に行い、医科学研究の現場と社会がともに創る再生医療の時代を目指して活動している。著書に『iPS細胞 世紀の発見が医療を変える』(平凡社新書)ほか、訳書は『幹細胞ーES細胞・iPS細胞・再生医療ー』(岩波書店)。

 

【添付資料】

サイエンス・カフェ「アートとビオス vol.3」