日本再生医療学会

ニュース

2018.1.25

  • 声明・ガイドライン等

研究不正に関する日本再生医療学会の考え方

  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

本年1月22日、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)に所属する研究者が、研究活動上の不正行為を行っていたことが明らかとなりました(http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/other/180122-181000.html)。CiRAの発表を受け確認を行ったところ、筆頭・責任著者が日本再生医療学会会員であることが判明いたしました。本会としては、会員が発表論文において捏造および改ざんを行ったとことを重く受け止めており、大変遺憾に思います。

 

日本再生医療学会では、再生医療研究領域で活動する研究者、医療者、実務担当者、事業者、学生等の研究や業務の拠りどころとなる「再生医療人の行動基準」(以下「行動基準」という。)を策定し、研究上のルールや国・機関が定めるルールの遵守を通じ、社会から信頼される再生医療人の育成に向けて取り組む姿勢を明確にしています。行動基準においては、研究不正について以下のような考え方が示されております。

Ⅱ. 再生医療人の使命と守るべき価値
3) 責任と能力を持ち、誠実に行動する
再生医療人は、誠実かつ主体的に行動し、業務の適切性、成果の正確性や科学性が担保されるように活動する。同僚や他者の成果に対しては、適切な評価や健全な批判を行い、積極的に意見交換を行う。誤りなどを指摘された場合は、前向きに対応する。他者の知的財産についても尊重する。不合理な業務、データの捏造などの不正行為は行わず、不正行為に荷担することもしない。

 

本会としては、引き続き会員が責任と自律性を持ちつつさまざまなルールを遵守し、適切な研究活動を遂行して質の高い成果を創出すること、また社会への適正なコミュニケーションに努めることを通じて、社会の信頼を得るべく活動する所存であります。

 

以上

 

日本再生医療学会