日本再生医療学会

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2025.7.4

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ARMと日本再生医療学会による、日米再生医療分野の科学的連携強化に向けた包括的MOU締結について

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ARMと日本再生医療学会による、日米再生医療分野の科学的連携強化に向けた包括的MOU締結について

一般社団法人日本再生医療学会(東京都中央区、理事長:西田幸二、以下JSRM)と再生医療のアドボカシー団体であるThe Alliance for Regenerative Medicine(アメリカ・ワシントン、以下ARM)は、再生医療および細胞・遺伝子治療分野における産学連携、研究協力、政策提言の促進を目的とした協力覚書を締結しました。本覚書の調印式は、2025年6月16日にボストンにて執り行われました。

本協定は、日米間における科学的連携の促進を通じて、国際的な知識共有と先進的治療法への患者アクセスの拡大を目指すものです。日本は長年にわたり再生医療分野における先進国としての地位を築いており、ARMとの連携は、グローバルな科学の進展と倫理的・制度的枠組みの調和に寄与するものと期待されます。
この取り組みは、グローバルな連携を通じて再生医療の発展を目指すJSRMの使命と強く一致しています。ARMとの連携により、JSRMは、研究、臨床開発、制度調和における国際的な協調を促進してまいります。

関係者コメント
JSRM 事務局長 眞野恭輔
「本提携は、再生医療における国際連携の深化に向けた重要な一歩です。ARMはグローバルな産業界連携を通じて、一方JSRMは学術と倫理の統合を通じて、先進医療の方向性に大きな影響を与える立場にあります。両者の連携により、私たちはイノベーションを推進し、システムや国境を越えて患者に利益をもたらす調和のとれたアプローチを加速してまいります。このパートナーシップは、日本、アジア広域、そして国際社会において、一貫性があり、グローバルな視点に基づいた戦略を構築する私たちの総合的な能力をさらに強固なものにします。」

ARM Chief Executive Office Timothy Hunt
「細胞・遺伝子治療のグローバル化が進む中で、日本は引き続き当分野における革新とリーダーシップの中核です。JSRMは日本国内における科学、政策、社会的理解の促進において重要な役割を果たしており、本提携は、革新的治療への国際的なアクセス拡大への共通のコミットメントを示すものです。」

  1. 日本再生医療学会(JSRM)について
    JSRMは、世界最大規模の再生医療に関する学会であり、約6,000人の会員を擁し、基礎医学・臨床医学、組織工学、細胞生物学などの自然科学分野から、生命倫理学、規制科学、法学、医療経済学といった人文社会科学分野まで、多岐にわたる研究者が参加しています。JSRMは、学術界、産業界、政府などの多様な分野における関係者が一堂に会し、再生医療に関する課題について議論を行う唯一無二のプラットフォームとして認識されています。
  2. The Alliance for Regenerative Medicine(ARM)について
    ARMは、細胞治療および遺伝子治療の進展と普及を推進する国際的なアドボカシー団体です。政策対話の場の提供、データ分析による啓発、制度改革への関与などを通じ、持続可能かつ治癒の可能性を持つ先進治療の実現を支援しています。世界25か国、400以上のバイオテクノロジー企業、学術・医療機関、患者団体が加盟しています。

【本件に関するお問い合わせ】
一般社団法人日本再生医療学会 外務室
Email: foreignaffairs@jsrm.jp